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カザフスタン

について

在カザフスタン日本大使館、ジェトロと日本外務省ホームページより

カザフスタン概要

正式国名:カザフスタン共和国
首都:アスタナ(カザフ語で「首都」の意)
面積:2,724,900 ㎞ 2 (日本の約 7 倍。世界第 9 位)
人口:約 1,770 万人(2016 年 1 月。国民経済省統計委員会)
国家語:カザフ語(ロシア語は公用語としてカザフ語に準ずる地位を有している)

通貨:テンゲ(2016 年 9 月現在 1 ドル=約 340 テンゲ)
日本との時差:3 時間(又は 西カザフスタン州4 時間)

カザフスタン概要
地理

 

カザフスタンはユーラシア大陸の中央に位置し,東には 3000m 級のアルタイ山脈,西にはカスピ海, 北には西シベリア・ステップ,南にはクズルクム砂漠と天山山脈の支脈を有する。広大な大地には古来 よりサカ族,フン族,テュルク系諸族,モンゴル族等多くの民族が混淆した。旧ソ連時代に行われた移 住政策の結果,今日ではカザフ人(66%),ロシア人(21%),ウズベク人(3%),ウクライナ人(約 2%), ウイグル人(1%),タタール人(同),ドイツ人(同),朝鮮人(0.6%)はじめ 100 を超える多くの民族 が暮らす多民族国家となった。 国土は 14 の州と 2 つの特別都市(首都アスタナ,旧首都アルマティ)の行政区域からなる。バイコヌ ール宇宙基地はロシアが租借している。

地理 

カザフスタン地図

宗教 

 

宗教は,イスラム教(スンニ派)が全体の 70%を占めるが,世俗的で生活を制限する厳しい戒律はない。 酒類は広く販売されており,場所によっては豚肉を販売している店もある。女性の服装も自由。次いでキ リスト教(ロシア正教が多数)が全体の 26%を占めている。

宗教
略史

地理 

 

現在のカザフ人とほぼ同じ人種的特徴と、カザフ語とよく似た言語が定着

遊牧ウズベク国家から分離し、キプチャク草原(カザフスタン)に勢力を拡大。カザフ・ハン国の成立

ジュンガルとの戦いの中でカザフ人の一体性の意識が明確化

大ジュズ、中ジュズ、小ジュズの三つの部族連合体に分裂

カザフの支配層の一部がロシア皇帝に臣従

清朝にも朝貢

ロシア帝国、南部を除くカザフスタンを直接支配下に収める

ケネサルの反乱(カザフ人による対ロシア反乱)

カザフスタン南部がロシア帝国に併合、カザフスタン全域がロシアの支配下に(ロシア人農民の大量植民)

ロシア連邦共和国の一部として「カザフ(キルギス)自治ソビエト社会主義共和国」成立(首都オレンブルグ)

中央アジアの民族・共和国境界画定により国境線の変更

首都をオレンブルグからクズィルオルダに移し、国名を「カザフ(カザク)自治ソビエト社会主義共和国」に変更

首都をアルマティ(アルマ・アタ)に移転

ソ連邦を構成するカザフ・ソビエト社会主義共和国に昇格

12月1日アルマ・アタ事件(カザフ人共産党第一書記コナエフ解任に抗議するデモに対し、内務省軍と警察による弾圧)

ナザルバエフ大統領就任

共和国主権宣言

国名を「カザフスタン共和国」に変更

共和国独立宣言

首都をアルマティよりアスタナ(旧アクモラ)に移転

 

14世紀頃まで 

15世紀後半

18世紀初

18世紀初

1730年代

18世紀中頃

1820年代まで

1837年~1847年

1850年~1860年代

1920年  

1924年

1925年

1929年

1936年

1986年12月1日

1990年4月24日

1990年10月25日

1991年12月10日

1991年12月16日

1997年12月10日

政治動向 

 

(1) 1991年12月16日ソ連から独立宣言。

(2)ソ連カザフスタン共和国時代にトップの座にあったナザルバエフ第一書記が 90 年 4 月に大統領に就任してから現在まで国を率いている。現行大統領選挙法に基 づき行われた大統領選で 2015 年 4 月再選された。国内に強力な反対勢力は無く 大統領の三選禁止規定も初代大統領は適用外と憲法で規定されている。17 年まで の任期を前倒しして 16 年3 月に行われた下院議員選挙でも 107 議席中で大統領 の支持政党「ヌル・オタン」が 84議席を獲得した。

(3) 対外的には同国と最も長く国境を接するロシアとの関係が強く独立国家共同体 (CIS)、集団安全保障条約機構(CSTO)、などロシアを中心とする国際協力機構に 積極的に参加している。他方、2010年には欧州安全保障協力機構(OSCE)の議長 国を務め、上海協力機構(SCO)に創設時の 01 年から参加するなど欧州や中国と の関係も強まりつつある。2017年6月~9月にはアスタナ万博を開催予定。

政治動向
経済動向

経済動向 

(1)中央アジア 5 ヵ国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルク メニスタン)の中で面積と経済規模(GDP)が最大。

(2) 中央アジア最多の人口を要し管理経済的な経済運営を進め高度安定成長を 維持する隣国ウズベキスタンと並び中央アジアで注目される国である。

(3) ソ連時代の計画経済から市場主義経済への急激な移行やロシアの金融危機、 リーマンショックなどの影響を受けつつも GDP の前年比伸び率は 2000 年代は 08 年、09年を除き10%前後、2010年~14年も7.3~4.1%を示した。しかし、15年は 鉱物資源価格の低迷やロシアを始め世界経済不振の影響を受け 1.2%に留まっ た。国民経済省の予測(16年2月)では 16年は 0.5%を見込んでいる。

(4) 対外的には貿易、投資ともにロシアとの関係が強いが、石油の輸出や機械・設 備の輸入拡大、石油のパイプライン輸送協力やカザフスタンでの採掘分野への鉱 物資源投資など中国との関係も強い。

(5) 資源依存型の経済で中核となる製造業を持たないことから、産業構造の改善を 目指し、大統領教書「戦略・カザフスタン‐2050」(2012 年12 月)、「2015 年~2019 年の産業革新発展国家プログラム」、省庁再編などを通じ産業構造改善への取り組 みを行っている。15年8月からはテンゲの完全変動相場制へ移行した。

(6) 2010年7月にロシア、ベラルーシ、カザフスタン三ヵ国間共通の関税基本法が 導入され関税同盟が発足、15 年年初からはユーラシア経済連合が発足した。15 年 11 月末、WTO に加盟した。

○カザフスタンの最大の輸出品目は原油であり、次に精製銅、ウラン、天然ガス、鉄合金などの鉱物資源関連品目が続く。
○カザフスタンは外貨準備が豊富で、巨額の石油基金を保有しています。 これらは安全弁として機能するため、国際収支と財政のバランスが危うくなる可能性はほとんどありません。

日本との経済関係

日本との経済関係 

日本の輸入: フェロアロイ(61.8%)、石油・歴青油(32.8%)

 

主要条約・協定:租税条約発効(2009年12 月)、原子力協定発効(2011 年5月)、投 資協定発効(2015年10月)

 

現地日系企業数:43社(2014年10 月1 日現在)

在留邦人数: 155人(2014年10月1日現在)

 

主要日系企業投資事例:

   国際石油開発帝石による北カスピ海沖合油田開発(98年8月)。

   センコーによる地元企業との国内運送・倉庫業(2010年) 住友商事によるカザトムプロムとのレアアースの回収事業(2012年11月)。

日本の政府開発援助(ODA)実績(2013 年度までの累計)

円借款(交換公文ベース) 951億4,900万円

   実施案件事例:CAREC物流回廊(ジャンブル州)整備計画

無償資金協力(交換公文ベース) 61億8,300万円

   実施案件事例:シュウ市立総合病院機材整備計画

技術協力(経費実績ベース) 136億2,900万円

   実施案件事例:カザフスタン日本人材開発センター・企業振興プロジェクト

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